探偵業法を学ぶ意義 ~全日本総合調査業協会の実務教育研修会に参加して~

研修会

2024年3月11日火曜日、弊社が所属する(一社)全日本総合調査業協会主催の実務教育研修会に参加しました。札幌(NCO札幌駅北口ビル)と東京(VILLENT浜松町)をつないだハイブリッド形式での開催でした。このような形式は、会員が同時に学ぶことができる貴重な機会となっています。

研修内容の充実性

今回の研修では、探偵業法や法務事例など、実務に直結する内容が網羅的に取り上げられました。特に探偵業の業務の適正化に関する法律(探偵業法)の解釈や最新の動向。調査実務の関連する内容について、弁護士や専門家による詳細な解説があり、日々の業務における法的根拠を再確認することができました。

探偵業法第11条では、探偵業者に対して従業者への教育義務が課せられています。具体的には「探偵業者は、その従業者に対し、探偵業務の適正な遂行に必要な教育を行わなければならない」と定められており、この義務を果たす上でも今回の研修参加は大変有意義でした。

北海道の探偵業界の現状

研修会

研修会に参加している北海道の会員業者は毎回ほぼ同じ顔ぶれです。この事実は、一方では継続的に学びを重視する真摯な業者の存在を示すものですが、他方では業界全体への知識普及の課題も浮き彫りにしています。

協会に加盟していない(実務研修会などに参加していない)業者は、実際には学ぶ機会が少ない(または、全くない)ことが現状です。このような状況では、法律理解や実務に誤りがある可能性も懸念されます。探偵業は個人のプライバシーに深く関わる業種であるため、法令遵守は単なる義務以上に、業界の信頼性を確保するための根幹となるものです。

情報アップデートの重要性

探偵業界では、法改正や判例の蓄積、社会環境の変化に伴い、常に新しい知識や技術が求められます。特に個人情報保護法の強化や、デジタル技術の発展による調査手法の変化など、最新情報へのアクセスは業務の質を左右する重要な要素となっています。

ですから、常に業界で適正な実務を行う上での知識や情報はアップデートが必須になっています。弊社アイスターオフィスでは、このような研修会への参加を通じて、常に最新の知識と技術を習得し、お客様に適正なサービスを提供することを心がけています。

業界全体のレベルアップを目指して

探偵業界全体の信頼性向上のためには、個々の業者がプロフェッショナルとしての自覚を持ち、継続的に学びを深めることが不可欠です。全日本総合調査業協会の研修会は、そのための貴重な機会を提供しています。

北海道で活動されている非会員の業者の皆様も参加(参加費有料)することができます。業界全体のレベルアップのため、また自社の業務品質向上のためにも、ぜひご参加をお勧めいたします。

弊社では今後も積極的に研修会に参加し、得られた知識を日々の業務に活かすとともに、お客様一人ひとりの問題解決のために最適なサービスを提供してまいります。探偵業者を選ぶ際には、こうした継続的な学びや法令遵守への姿勢も、重要な選定基準の一つとしてご考慮いただければ幸いです。

適切な知識と技術を持った探偵業者が増えることで、業界全体の信頼性が高まり、真に困っている方々の助けになれると信じています。これからも探偵業界の健全な発展に貢献してまいります。